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3/3~10 SDL2019

今年もSDL2019@smtが始まった。
毎年のことながら、運営をサポートしている教員の皆様、本当にご苦労様です。
今年の一般公開初日3/3(日)は「東京マラソン」。次期天皇の誕生日が2/23のため、今まで2月第4週に開催されていた東京マラソンが、今年から3月第1週へ変更になり、SDL初日と重なってしまった。凍えるように冷たい雨の東京マラソンを走り終えてから帰仙してSDL@smtへ。

過去にも何度かあったが、日曜午前(ファイナリスト決定前)に全作品を観ることができないと、その年のSDLを100%楽しむのは難しいのだが、とにかく、ケンチク模型を浴びに行ってきた。あと何回 観に行けるか分からないけど、以下、会期中に随時、修正・追記していきます(写真はメモ程度)。
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== 3月3日の感想 ==
東京から帰宅して入浴, 洗濯後にSDLへ。今年は、5F→6Fの順に500弱のケンチク模型を駆け足で眺めた。ファイナル(上位10作品の公開審査)の中継映像をチラ見しながら。マラソンの疲労からか、最初はポートフォリオを読んでも内容が頭に入らなかったが、ケンチク模型をみているうちに心が躍って吸い込まれていった。
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以下、気になった作品。

437「つながっているけどつながっていない」
現代の世相(ネット時代の 繋がりたいけど繋がりたくない対人関係)を上手く表現していると感じた。『バラバラに集まる』感じ。
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323「暮らしと想い出の遺し方」
空き家となった祖父の家を、想い出のエッセンスを残した宿泊施設に改修して、新たな記憶として残す案。「かつての想い出」と「新たな記憶」に多少なりとも連続性を与えられるとよいが...。
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010「ハート」
今年は、この作品以外にも、触ることができる作品が多かった。
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076「痕跡の行方」
ケンチクの死を扱った作品。銀座ソニービルを思い出した。
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308「兼六三十六景」
街なか(特に都内)をランニング中に見かける建築パーツのいろいろ。これも触れる作品。
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460「見えない感覚で」
視覚障害者の視点による空間把握。空間やその場の空気を視覚情報以外で感じる心地良い作品。
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436「となりの空き地は使えない」
privateとcommonの対比と有効活用の提案。これも触れる作品。
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072「空地に死化粧を」
死んだ土地が顔色を変えていく過程を表現した作品。しかし、死んだ土地なんてあるかな?
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328「遺構の甦生」
土木遺構の再生活用。
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438「A possibility of useless lands」
街中に点在する用途不明土地を活用した 街活性化の提案。
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133「Vital Base」
患者が主体的に関われる再生医療のための医療施設の提案。
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349「わたしと 。」
本日一番気に入った作品。ポートフォリオにあった『わたしの中の たくさんのあなた』『わたしは1人ではありません。わたしの中に何人もの人がいます』との記述に、なんかシックリとくるものがあった。
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178「テランヴァーグの未知性」
個々の建物からはみ出した要素が、街を活性化する。昔ながらの街並みを心地よく感じる理由のひとつが、これなのかもしれない。
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187「ならまちの街区内ボイドを生かした建築生成コードとまち施設の提案」
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028「Do not go gentle into that good night」
折り畳んだドームを火星で展開する火星探査基地の提案。紫外線や太陽光に対する耐久性が確保されていれば、実現性も期待できる。
Space Xのイーロン・マスクも興味を示すのでは?
twitterでコンタクトを取ってみては?
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411「貯水ビルディング」
ゲリラ豪雨などの雨水を受け止めて活用する案。雨が多くない時期には水道代がかさみそうだが、個人的には好感。もう一度みたかったが、3/7に行ったら、早期搬出されていて無かった。
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会場内の風景。
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== 3月7日の感想 ==
3/3とは逆に 6F→5Fの順に、気になった作品のポートフォリオを読みながら観戦。6Fを見終えた時点で2時間、その後の予定もあったので5Fは駆け足で1時間。
今年は、早期搬出作品を1カ所にまとめて配置されていなかったのが残念。早期搬出されると分かっていれば、初日に重点的にポートフォリオを読むのだが。
以下、今日 気になった点です。

188「加法混色」
目黒川沿いに白い箱を並べた素敵な作品。「光のRGBが重なると白になるから」と、「街と街の重なり」「建築と自然の重なり」「行為と行為の重なり」を「白」で表現するのは強引な気もするが、空間は心地よさそう。梅雨時に壁面が汚れるのが心配。壁面には光触媒塗料を用いるにしても、日光が当たらない壁面の白さを保てるかどうか。
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286「空間のエレメント」
区切られた空間から 壁がどれだけ離れると空間として認識されなくなるのか、というテーマが興味深い。気に入った作品。
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257「冬の行き場」
長野県飯山市を舞台に、融雪池「たね」を生かした 雪とともに暮らすゾーニングの提案。
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030「水路と舟と子どもの島」
大好きな SDL2011『パレードの余白』と同じく、第三台場が舞台。降水量(*1)によって変わる空間に、水質浄化システムまで組み込んだ意欲的な作品。またランニングがてら第三台場へ行ってみたくなった。
*1) 現地の水位は、降水量よりも潮の干満の影響を大きく受けるので、によっても変わるので、「降水量によって変わる空間」よりは「水位によって変わる空間」という表現の方が適切かもしれない。
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024「日常をつなぐ架け橋」
鉄道駅で分断された街の両側をつなぐ案は今までにもあったが、これを延長して大災害対策にも生かす案。一種の人工地盤。実際にどこかの自治体で実現化して欲しい。
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203「真っ暗で明るい世界」
視覚を使わない空間認識の試み。手足耳鼻で空間を読み取る 死角なしの建築。
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325「綯い交じる徒路」
JRと名鉄の2つの鉄道駅の間を繋いで、街の一体化・活性化を目指す案。パネルに描かれた絵のように、段差による動的な表情を前面に出した模型にするほうが、作品の良さを引き出せたのではないかと感じた。
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338「都山」
地産地消型超高層集合住宅の提案。今日一番インパクトを受けた作品(初日には、見落としていた)。ただ、地中のごみ処理施設による地盤の温度変化や地盤の強度が心配。ランニングのトレーニングにはうってつけ。これも実現化してほしい。
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梱包日本一は、早期搬出されていて無かった。残念。
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SDL2020も楽しみにしています。
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以下は、過去のSDLの感想メモへのリンク。
SDL2014の感想 各年ごとに気に入った作品はあるけど、全体としては、ここ数年で一番楽しめたSDLだった。
SDL2013の感想 防災に言及した作品も多かった。
SDL2012の感想 大震災翌年のSDL。作る側にも観る側にも、震災の体験が多少なりとも影響していた印象を受けた。
SDL2011の感想 会期中の3/11に東日本大震災が発生。
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by bostonmarathon | 2019-03-03 23:59 | アート & 建築