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初めての沖縄 浦添市内建築紀行

昨日は那覇市内の建築物に絞って観たが、地図をみると、宿泊しているホテルから 浦添市の『国立劇場おきなわ』までは3km強とランニング圏内であることが分かった。そこで、、『国立劇場おきなわ』見学を主目的として那覇市内からラン。

『浦添市産業振興センター・結の街』
設計:高松伸
『国立劇場おきなわ』の向かいにある。
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素人的には、BOX状のキャンティレバー部分に、つっかえ棒が欲しいところ。

『国立劇場おきなわ』
設計:高松伸
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プレキャストコンクリート製の斜格子は、厚みとその湾曲が かなりの迫力。写真で見るのとは大違い。来て良かった、ほんとうに。
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内部から見ると、こんな感じ。プレキャストコンクリートが室内に露出している。

『国立劇場おきなわ』から『浦添市役所』方面へ向かう途中、見慣れた地名を見付けた。
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18時を過ぎても気温30度超で直射日光。気持ちが折れそうになったが、遠方にヘンな建物を発見。
県道38号線を西から東へ向かうと、国道330号線を越える辺りで、左手遠方に、以下の写真のように、圧倒的な存在感の巨大塗り壁(『浦添市てだこホール』)と『浦添市美術館』の尖塔たちが、異様な空気を醸し出していた。最初、新興宗教の教団建築かと思った。
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『浦添市美術館』
設計:内井昭蔵
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『浦添市てだこホール』
設計:???
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『浦添市立図書館』
設計:内井昭蔵
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寄棟と切妻の建物が並ぶ不可解。

『浦添市役所』
設計:佐藤総合計画
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(個人的にはあまり好みではないが、)この土地の風土に合った良い建物だと思う。

ここから、国道330号線・県道251号線を通って、那覇市までラン。
「初めての沖縄 那覇市内建築紀行3」の途中へ続く。

本日のイチバンは、『国立劇場おきなわ』の迫力。

*本ブログ上の情報について。
今回初めて訪沖するにあたり、建築物に関するまとまった情報を得ることができず苦労しました。本ブログの情報が、今後 沖縄を訪れる建築好きの方に多少なりともお役に立てれば幸いです。ただし、私は建築の専門家ではありませんので、設計者の情報などネット上で集めた情報を鵜呑みにしている場合もあります。各自でご確認下さい。
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# by bostonmarathon | 2013-06-29 23:00 | アート & 建築

初めての沖縄 那覇市内建築紀行3

『沖縄県立南部医療センター・こども医療センター』
設計:日建設計
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『沖縄小児保健センター』
設計:船木幸子(宮城県出身)
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子供たちにも、やさしく声をかけてくるような建築。そういえば、建物に角がないね。

以上2件は、学会場である沖縄県医師会館そば。
夕方からは、沖縄県立博物館・美術館を経由して、浦添市へラン。

『沖縄県立博物館・美術館』
設計:石本建築事務所・二基建築設計室設計共同体
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要塞のような建物。
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しかし、内部を覗くと、風通しのよい日陰(居心地の良い空間)を作ろうとしている努力が感じられる。

その後、浦添市方面へラン。
『国立劇場おきなわ』『浦添市立図書館』などを観て廻ってから、国道330号線・県道251号線を通って、那覇市へ戻る。

『MTパレス』
設計:???
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18時過ぎても、まだ気温30度超で日射しも強い。痛い日射しを感じながら このビルを見たら、マイアミを思い出した。

『レゼル・アッシュ』
設計:アトリエ門口
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県道251号線を、浦添から那覇に向かって走っているときに、左手に見えたアパートメント。屋根の形状から、山本理顕さんの作品かと一瞬思ったが、彼の作品にしては頭が重すぎる。

『沖縄振興開発金融公庫本店ビル』
設計:日本設計
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『日本銀行那覇支店』
設計:松田平田設計
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水平ラインが強調されている。

本日も、ゆっくり建築物を観ながらのjog。3.5時間で16kmのラン。
19時を過ぎて陽が傾くと、ようやく日陰も多くなり、心地良く走れるようになった。

途中の浦添市の分については、「初めての沖縄 浦添市内建築紀行」へ。

*本ブログ上の情報について。
今回初めて訪沖するにあたり、建築物に関するまとまった情報を得ることができず苦労しました。本ブログの情報が、今後 沖縄を訪れる建築好きの方に多少なりともお役に立てれば幸いです。ただし、私は建築の専門家ではありませんので、設計者の情報などネット上で集めた情報を鵜呑みにしている場合もあります。各自でご確認下さい。
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# by bostonmarathon | 2013-06-29 22:00 | アート & 建築

初めての沖縄 那覇市内建築紀行2

『那覇市民会館』
設計:金城信吉
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大屋根で日射しを遮るとともに、屋根の一部に空けた開口部から、2Fの会議室?への採光を確保しているようだ。
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設計の不備か 意図的なのか分からないが、椰子の木が斜めにへし曲げられて苦しそう。

『那覇市立壺屋焼物博物館』
設計:真喜志好一
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建物正面右手の階段を上ると、そのまま屋上まで階段が続いている。夕涼みすると気持ちよさそう。

『旧 那覇タワービル』
設計:金城信吉
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現在の所有者は、数年前に経営破綻したらしい。今後が心配。

『那覇OPA (旧 FESTIVAL)』
設計:安藤忠雄+国建
安藤さんが、超有名になる前の時代の作品。
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現在はオーナーも変わり、コンクリート打ちっ放しの外壁は、白く塗られている。
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また、もともとはオープンエアであった中央の吹き抜け部分には、テント屋根が張られて、外気と繋がっている感じはない。屋根を懸けたのは、雨を防ぐためか、冷房効率を考えてか?
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最上階のガジュマルの木は元気に育っている。
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裏手に回ると、オリジナル色の外壁が残っているが、コレを見ると、ブティックビルとして生き残るには、外壁が白ペンキで塗られたのもやむを得ないと感じる。

『R3 ukishima』
設計:Klein Dytham architecture
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本日は、ゆっくり建築物を観ながらのjog。4時間で20kmのラン。
本日のイチバンは、『那覇バスターミナル』かな。

続きは、「初めての沖縄 那覇市内建築紀行3」へ。

*本ブログ上の情報について。
今回初めて訪沖するにあたり、建築物に関するまとまった情報を得ることができず苦労しました。本ブログの情報が、今後 沖縄を訪れる建築好きの方に多少なりともお役に立てれば幸いです。ただし、私は建築の専門家ではありませんので、設計者の情報などネット上で集めた情報を鵜呑みにしている場合もあります。各自でご確認下さい。
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# by bostonmarathon | 2013-06-28 23:00 | アート & 建築

初めての沖縄 那覇市内建築紀行1

6/28-30 学会のため沖縄へ。初めての訪沖。
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現地の建築物について事前に十分に調べる余裕がなかったので、断片的に得た情報を繋ぎ合わせて、ランニングがてら建築物散策。建築ジャーナリストの磯達雄さんからは、お勧めの建築物や設計者の情報など、ネット上では見付からない情報を多数いただき感謝。

夕方でも気温30度超と蒸し暑いため、軽いjogでも一気に大粒の汗が噴き出す。

まずは、『ホテルタイラ』。
設計:アトリエ・ナカソネ, アトリエ・アイ(仲宗根 宗誠、阿井和男、渡辺 邦夫)
ここは、沖縄で最も旧いビジネスホテル。
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建物角の筒状部分は、シカゴのInland Steel Buildingのようにservice coreになっているのかと思ったが、少なくとも宿泊客用のエレベーターではなかった(あの内部がどうなっているのか確認し忘れた)。
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中に入りロビーへ。フロントで、最古参と思われるスタッフに開業当初の名残が残っている場所はないか尋ねたところ、昭和50年の開業当初から働いていた人ならではの話をいろいろと聴けて有意義であった。
・エレベーターの場所など、フロント付近のレイアウトは昔から変わらない。
・現在 1Fの喫茶があるスペースは建設当初は駐車場だったが、その後、駐車場を潰してロビーが拡張された。
・1F, 2Fの一部は、以前は喫茶だったが、今は居酒屋になってしまった。
あまりにいろいろと訊いていたら、「もしかして、開業当初にココに泊まったんですか?」と訊かれた。沖縄は初めてと返答。

次は、『久茂地公民館(旧 沖縄少年会館)』跡地』。
設計:仲宗根 宗誠?
解体されたとは聞いていたが、GoogleMapのストリートビューでは、まだ解体前の姿を見ることができた(那覇市久茂地3-24-1)ので、僅かばかりの期待を持って行ってみた。しかし、やはり更地になっていた。現在は、那覇市の公用車の駐車場。
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保存運動の甲斐なく、昨年解体。
この建物とその保存運動については 以下のURL参照。
http://kumojicivicforum.wordpress.com/building/%E6%B2%96%E7%B8%84%E5%B0%91%E5%B9%B4%E4%BC%9A%E9%A4%A8%E3%81%A8%E3%81%AF/
旧い建物が保存されなかったのは残念だけど、かといって、全ての建物を保存することもできないので、最後は、所有者に委ねるしかない。

『自由民主会館』 数少ない沖縄本土復帰前の建物。
設計:国建(仲宗根 宗誠)
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ミッフィーの口のような 庇部の梁の尖端を確認。

ここから、国際通りに抜けて、南西へ。

『沖縄県庁 行政棟』
設計:黒川紀章
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圧迫感を感じさせないよう、このようなカラーリングにしているのだと思うが、でかい。威圧感を感じる。

『那覇市役所』
設計:国建?
http://www.city.naha.okinawa.jp/kikaku/sintyousya/kensetu/index.htm
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平成25年1月に供用開始されたばかりのためか情報が無く、全くノーマークだったが、日射しを遮る庇の構造がリズミカルで、遠くから見ても近くから見ても美しかった。壁面緑化が進めば、さらに表情は変わるだろう。

『那覇バスターミナル』
設計:国建
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このような配置のバスプールは珍しい。駐機場と停留所の数を最大限に確保するために、構内中心部にバスの駐機場を配し、周囲に停留所を配置したデザインは、機能的であるだけでなく美しい。夕方のラッシュ時でもスムーズに機能しており、眺めていて飽きない。
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ループ状に配置されたバス乗り場の屋根は、各停留所部分だけ跳ね上げてあり、リズムが心地良い。

国道331号線をさらに南下。

『沖縄県立武道館』
設計:環設計・設計集団閃・アトリエNOA(沖縄県立武道館設計JV)
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屋根の上の装飾はうるさいが、沖縄っぽいといえば沖縄っぽくも見える。

『古い木造家屋』
今日 那覇市内を見た限りでは、古い建物も新しい建物も、2階建ての一軒家も含めて、その多くはRC造であった。木造が少ないのは資材調達が難しかったから?
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これは、県立武道館から市民会館へjogしている途中で見つけた数少ない木造家屋。

「初めての沖縄 那覇市内建築紀行2」へ続く。

*本ブログ上の情報について。
今回初めて訪沖するにあたり、建築物に関するまとまった情報を得ることができず苦労しました。本ブログの情報が、今後 沖縄を訪れる建築好きの方に多少なりともお役に立てれば幸いです。ただし、私は建築の専門家ではありませんので、設計者の情報などネット上で集めた情報を鵜呑みにしている場合もあります。各自でご確認下さい。
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# by bostonmarathon | 2013-06-28 22:00 | アート & 建築

名古屋出張 『豊田講堂』など

4/5-6, 4/7-8の名古屋出張は、4/6(土)に仙台で講演の予定が入ったため、行ったり来たりの行程となった。4/7はランニングがてら、会っておきたい建物を観に、暴風の中、名古屋大学 東山キャンパスへ。

『豊田講堂 (Toyoda Auditorium)』
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当時ワシントン大学で教鞭を執っていた槇文彦さんの設計(国内処女作)で、1960年に建てられた 日本を代表するモダニズム建築の一つ。50年以上前の建造物だが、2006年から改修工事が行われ、その構造の力強さはそのままに再生した。竹中工務店による コンクリート外壁の保存再生技術は素晴らしかった。
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コンクリート柱や壁面の質感復元のための「極薄コンクリート打増工法」や「表面補修仕上工法」など。柱に近付いてみると、杉木目転写技術により、木と見紛うような表情。
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3/30のブログにも書いたが、(いかに建築学的な価値があったとしても、相当の維持費がかかるので、)所有者に建物の保存・維持を強いることはできない。その点、この『豊田講堂』を改修・再生してくれた名古屋大学には敬意を表したい。『法政大学55/58年館』も残してもらえると嬉しいのだが。

豊田講堂の詳細については、Wikiを参照下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E8%B1%8A%E7%94%B0%E8%AC%9B%E5%A0%82

ちなみに、宮城県内では、音楽家から評判の良い『名取市文化会館』が槇さんの作品。10年以上前に、娘のピアノのコンクールで行ったが、立体感を体感できる心地良い建物だった。

『広報プラザ』
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豊田講堂の右側に建つ『広報プラザ』の屋根を見て、M.I.T.のKresge Auditorium (by Eero Saarinen) を思い出した。良く見ると似ていないのだが。
それよりも気になったのが『古川記念館』。

『古川記念館』
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豊田講堂に向かう坂の途中右手に、どうにも気になる存在感のある(静かにダイナミックな)建物があり、何度も振り返る。写真を撮り、後で調べてみたら、モダニズム建築家 谷口吉郎さん設計だった。1964年竣工。

爆弾低気圧による暴風・小雨のため、豊田講堂では立っているだけでも吹き飛ばされそうになる状況。薄手のランニングウェアでは凍えそうだったので、ホテルへ戻る。アントニン・レーモンドが設計した南山大学が、名大 東山キャンパスのすぐ近くにあることを知っていれば、もう少し防寒着を持ってきて観に行ったのだが。
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# by bostonmarathon | 2013-04-07 17:00 | アート & 建築

JPタワー KITTE

今日は研究会のため東京へ(その前に、5/12仙台国際ハーフのコースをゆっくり1周ラン)。
東京駅で30分ほど時間を作れたので、急遽 丸の内南口前にある JPタワーのKITTEへ。
下調べもしないで行ったので十分には見切れなかったが、旧 東京中央郵便局の建物(の一部)が いい感じに生かされていたので、ホッとした。
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旧局舎(1924年竣工)の再開発計画が発表された2008年から気にしていて、工事が始まった後も、しばしば工事現場を覗きに行っていた。2009年には当時の鳩山邦夫総務大臣のパフォーマンス『おい、これ何だ。壊れてるじゃないか。だれだ壊したのは』のお陰で、保存される構造部分が増えたのは想定外だった(北側と北東側の外壁から2スパン分を保存)。

東京中央郵便局と同じく吉田鉄郎さんが設計した 京都中央電話局(1926年竣工)はブティックビル『新風館』として生きながらえているが、大阪中央郵便局(1939年竣工)は解体されてしまった。しかし、いかに旧い建築物に建築学的な価値があったとしても、建築物の保存・維持には相当の維持費を要するので、気軽に理想論を展開して、私企業や個人に経済的負担を強いることはできないと思う。その点、『三菱一号館(設計:ジョサイア・コンドル)』」を保存・再生してくれた三菱グループには感謝。

今日 KITTEに入ったら、エスカレーターに乗るために200人近い行列ができているのを見てメマイがしたが、ふと脇に目をやると、エレベーターにはほとんど待ち人なし。エレベーターで上階へ。
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(テナントにとって使いやすいかどうかは分からないが、)旧東京中央郵便局の柱を生かした店舗の配置は美しく、
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旧い建物が生き生きと生かされていると感じた。
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(この写真の左側が旧い建物の再利用、右側が新築された高層ビル部分)

6階の屋上庭園からは、昨年改築された東京駅舎がよく見える。特に、地上からはよく見えない 屋根や窓枠の様々な表情を観察することができて楽しかった。
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場所柄・話題性から、テナントには客が溢れていた。ここ10年での都内の再開発(六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、渋谷など)もみていると、あるところにはお金があるんだなあ、と感じる。そのお金を被災地の復興に回して欲しいと思わなくもないが、私企業が利益の望めない地域に投資する必然性もないと思う。ただ、日本経済を回してもらいたい。

被災地支援はともかくとして、旧い建造物を保存する良い例として、KITTE (JPタワー)が機能することを期待したい。
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# by bostonmarathon | 2013-03-30 23:00 | アート & 建築

3/10~17 SDL2013

今年もSDL2013が、smtで始まった。出張先の神戸を早朝に発ち、午後からsmtで観戦。
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しかし、その時点で既に、ファイナリストの作品は最終審査のために搬出されており、観ることができなかった。やはり、ファイナリストが決まる前に作品を一通り見ておきたかったなあ。

(以下は、時間に余裕ができたら整理します。SDLを観た雑感のメモを書き足していきます。)

= 3月10日の感想 ================================
まずは、6F, 5Fの作品にサッと目を通してから、5F, 6Fの順にゆっくりと作品を観戦。

今年は、防災に言及した作品も多かった。一方、水を扱った作品の中には、増水時の水量をコントロールし切れないと思われる作品も見受けられた。

震災後に行われたSDL2012以降、自分自身の作品を観る姿勢に変化があったと感じる。どうしても、各作品を観るたびに、耐震性を評価してしまう。例えば、472「Architect Jungle」なんかは、建物に挿入されたライトコアは非常に魅力的なのだが、ライトコア部分に揺れを吸収する構造がないため、ライトコア自体が地震被害を拡大させてしまう恐れがあるように感じた。

153「広島市民図書館」;広島市民球場を図書館・資料館に転用する案。現実的ではないが、(東北には少ない)カープファンとしては注目。
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118「Scale of Snow」;雪遊び好きには堪らない案。大雪を手懐ける試み。
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528「conectia」;大阪中之島新庁舎計画。実現には種々の問題があるが、きれいな案。桜の季節に観てみたい。
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527「行商のかけ橋」;意図を(私が)十分には咀嚼し切れてはいないが好感。防災拠点や災害備蓄にも言及。
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176「500haの建築」;好感を持ったが、もっと詳しい説明を訊きたいと思った。手前の模型群のそれぞれに解説は付いているが、計画全体を説明するポートフォリオがなかったのが残念。(→3/13にポートフォリオを観ることができた。)
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498「あふれだす図書館」;商店街に人を呼び戻すための装置としての成長する図書館。
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490「川が教えてくれること」;単純に、こんな場所があったらいいなあ、と思う。
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419「まち紡ぐかべ」;住民の心を繋ぐカベ。隣家を縦に繋いだり、壁の裏表で隣家を繋いだり。古いコミュニティーには昔からの絆の象徴として、新しいコミュニティーには住人を結ぶキッカケとして。
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447「Dear theatre, Dear museum」;劇場と美術館の違いが、分かったような分からないようなモヤモヤが残った。
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442「くうねるところによむところ」;閑散とした商店街で崩れかけた地域コミュニティーを、再生する核としての図書館。
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104「沈黙の通奏低音」;変わりゆく街の拠り所となる背骨。医師として、身体を支える背骨(椎骨)の重要性を実感しているので、この通奏低音には惹かれる。
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055「半分の領域」;廊下と教室を隔てていた壁が、様々な間隔に並ぶ 柱と梁に置き換わることにより、教室内の空気が隙間から流れ出して、教室の内外が緩やかに(でも緊張感を持って)繋がる。何とも言えない心地良さ。学習に集中できなくなる恐れはあるが、学校生活が楽しくなりそう。
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= 3月11日の感想 ================================
昨日のファイナルはsmt 7Fで観戦したが、3/10午後から観に来たためファイナリストの模型を事前に観ることができなかったので、中継を観ていても、イマイチ入り込めなかった。
一方、例年、ファイナルの楽しみの一つである審査員同士の戦い。今年は、審査員長 vs 他の審査員たち という初めて?の構図だった。

今日、smt 1Fに展示されているファイナリスト10名の模型を初めて観て感じたことを以下に。
(ちなみに、ファイナル翌日のsmt 1Fでは、作品を周囲からも観られるのが楽しい。)
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・高砂さん(日本一)と渡辺さん(日本二)の作品は、模型とポートフォリオを観ただけでは、ファイナルの質疑で引き出されたような魅力は分からない。
・高砂さんの模型には、後ろ側にもスケートリンクがあった。スケート好きには嬉しい。耐震性には疑問があるが、もし事前に観ていたら、2つのスケートリンクを発見した時点でかなり惹かれていたはず。
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・落合米屋も良かったのだが、キャットストリートという立地には納得がいかない。ファイナルで本人の説明を聞いたけど。それよりも、質疑応答の中で、宮本さんが『お米って、そんなに鮮度が大事なの?』と質問していたことに驚いた。まだまだ、美味しいお米の味を知らない日本人がたくさん居ることを再認識した。落合くん頑張れ。
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・竹中さんの作品は、ファイナルの質疑応答を見ている限りでは、水を十分にコントロールできていないように感じたが、今日初めて模型やポートフォリオを観たら、なかなか面白いと感じた。
・一番楽しかったのは、小畑さんの作品。現地調査や構想・制作プロセスをすべてポートフォリオとして展示してあり、構想・制作過程を追うことができる。彼のポートフォリオを楽しく観ている自分をみて、自分が毎年、制作プロセスを追体験することを楽しんでいることに気付いた。昨年の松井さん(SDL2012 日本二)の作品の時もそうだった。

梱包日本一、二、三。
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学生の皆さんには、SDLの結果で一喜一憂しないで欲しい。自分がいいと思ったら、強い意志を持って実行へ。でも、他人の意見にも耳を傾けて。


= 3月13日の感想 ================================
3/12は、来る余裕がなかった。でも、いくつか再確認しておきたい作品があったので、学会前で忙しい中でも、最優先に時間を確保。夕方1時間ほどsmtへ。ガラガラだったので、前2回とは作品の見え方も異なっていた。正確に言えば、見る側の気持ちにゆとりがあった。大混雑の日曜だと、見たいポートフォリオをなかなか見ることができないこともあるので。3回目の今日も、新たな発見があり満足。仕事に戻る。以下に、今日の感想。

真っ先に、472「Architect Jungle」のポートフォリオを読み直しに行った。ライトコアの建物間のジョイント部分に、揺れを吸収する何らかの工夫があることを期待して...。しかし、無かった。建物間のジョイント部分に
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こんな感じの揺れを吸収する構造があれば、間違いなく(私にとっての)日本一だった。でも、この模型は好きだ。
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176『500haの建築』のポートフォリオを見る。3/10は、ファイナリスト選出のために持ち出されたいたようで、みることができなかった。今回ポートフォリオをみて、循環する農地や循環しながらの暮らしというコンセプトを、現代の日本に持ってきた発想は面白い、と思った。好感。
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099「名前のない建築」。この作品を見るのは、宮城大学の卒展から数えて3回目なのだが、いつ見ても、綺麗な模型にもかかわらず、なんか、建物の中に入り込めない感じ。持ち込んだ大事なモノを仕舞うはずの『壁の中にある引き出し』(この作品の大事な構成要素の一つ)を、具体的にイメージさせるだけの説明がないのが残念。
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260「雨読」。静かなグラデーション感が心地よい。この作品が、(私にとって)今年のNo.1かもしれない。初日に観た時は誤解していた(水没の恐怖を感じていた)。
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505「都市の谷間に建つ植物園」。前2日間で見落としていたが、あってもいいと思う体験型の施設。
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584「スケールの乗り換え場」。初日には、数年前の新大久保の建物と空間をひっくり返した作品の焼き直しかと思いスルーしたが、今日ポートフォリオを読んでみたら全然違った。意欲的な作品。
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037「いま、黒旗をここに掲げる」。初日には理解不能な作品だったが、ポートフォリオをゆっくり読んだら、鏡を用いたリピートの意味を体感した。
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ところで、年々ひどくなる歯っ欠け。会期途中で他の展覧会へ搬出される作品の多いこと。半数の作品が既に無いエリアもある。他の展覧会も増えていて しょうがないのだろうが、残念。
いずれにしろ、主催者の皆様、ありがとうございました。3/17(日) 15時まで。


= 3月17日の感想 ================================
横浜の学会から帰仙。
タクシーでsmt前を通過すると、5F, 6Fの照明が点いていた。
SDLの撤収作業中かな。撤収終了まであと数日(?) 頑張って下さい。


SDL2012の感想
http://spcflght.exblog.jp/18554557/

SDL2011の感想
http://spcflght.exblog.jp/15016305/

SDL2010の感想
http://spcflght.exblog.jp/12992610/
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# by bostonmarathon | 2013-03-10 22:00 | アート & 建築

SDL2013 前夜

今年も、3月10(日)~17日(日)にsmtでSDLが開催される。楽しみ。
http://gakuseikaigi.com/nihon1/13/index.html

3/9(土)予選前夜のsmt。
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SDL2012の感想
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SDL2011の感想
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SDL2010の感想
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# by bostonmarathon | 2013-03-08 22:30 | アート & 建築

スペースシャトル『エンデバー』に、1年ぶりに再会。

L.A.に行く機会があったので、California Science Center(CSC)で、
Space Shuttle "ENDEAVOUR" を観てきました。
スペースシャトルは昨年退役しましたが、そのうちの1機 『エンデバー』 が、
10/30からCSCで一般公開されています。今後行かれる方のために情報提供です。

<手順>
・時刻指定のチケットを、CSCのHPで事前に予約し、自分でプリントして持参。
・L.A.ダウンタウンからExpo Park/USCまで、MetroのExpo Lineで4駅。
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CSCに着いたら2Fへ上り、指定の時刻になったら列に並びます。
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黒いプラスチックコインを渡されて進み、下記の部屋の入口でコインを渡します。
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『エンデバー』関連(特にCA州との深い関係)の展示を観ます。
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最後に、『エンデバー』 を、L.A.国際空港からCSCまで市街地を運んだ様子のビデオを観て部屋を出ます。この時、紫のプラスチックコインを渡されます。紫のコインを次の入口で渡して、いよいよ対面です。
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彼女は中に居ました。時間制限は無いので、1時間ほどいろいろな方向から、近くから遠くから、機体を観察しました。
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スペースシャトルを真下からも観察できたのは初めて。Nose gear(前輪)がこんなに前方にあったことは予想外でした。いろいろと驚きましたが、一番驚いたのは、将来の展示予定でした。なんと、燃料タンクを積んだ打ち上げスタイルでの展示が予定されているそうです。
楽しみ。
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取り急ぎ。

昨年11月には、フロリダのKennedy Space Centerで、この『エンデバー』の修復作業を観ることができたので、1年ぶりの再会となりました。Amazing & excitingでしたが、その一方で、もう空を飛べない哀しさも...。
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# by bostonmarathon | 2012-11-04 12:00 | 宇宙

3/4-11 SDL2012

3/4-11 SDL2012
久しぶりに時間ができたので、半年以上ぶりにブログを書き足した(7/6)。
SDL2012について、Twilogも参考に記憶を辿りながら。
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3月4日 今年は5Fから観戦 at smt。
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500点超の建築模型を サラッと観ただけで2時間以上かかり、疲れた。
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私が好きな 光や水を扱った作品が、今年も多くあったが、475「光の偏差」が素人にも分かりやすくて良かった。

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072「記憶の器」の前で、動けなくなった。今のところ、一番心に重くのしかかった作品。未来に生かして欲しい。

パッと思い出すものとしては、527「音の向こうに潜むもの」、155「元麻布…」、273「廃墟の輪郭」、565「銭湯」などを好感に感じた。
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273「廃墟の輪郭」

「集まって住む」的な作品が多くあったが、隣家との望ましい距離は、人によっても状況によっても異なるので最適解がない、と感じた。予想していた程は震災関連が多くなく良かった。しかし一番心を動かされたのは、072「記憶の器」。SDLの日本一に相応しいとは思わないが、模型を見た被災者の笑顔が思い浮かぶ。

同日夜に、OMA 重松象平さんの講演会『Re-Run』。面白かった。CCTV、鉄の自重や熱による伸縮を考慮した建築工程。中国美術館コンペ。北京やケベック, マイアミなど行ったことや走ったことがある場所のプロジェクトは、特に興味深く聞けた。彼の話を聴いて、「患者さんの治療に繋がらない研究には価値がない」と私には聞こえた。建築学生達には、もっと質問をして欲しかったが、皆、圧倒されていたのかな。楽しく刺激的な講演に、主催者に感謝。一昨年、学会で北京に行った際にCCTVを観たけど、重松さんの話を聞いた後で、もう一度観に行きたくなった。

コミュニケーションやアクティビティが誘発されるのは、物ではなく空間からだろう。建築家が作るべきものは、単なる物ではなく、空間を伴う建物だと再認識した。

3月5日
今年はファイナルが平日(月曜)だったで、観に行けず残念。ぜひ次回はUst中継してほしい。仕事の合間にTwitterのハッシュタグ #SDL2012 を追って、萩ホールでの最終結果と現場の空気を少しでも感じていたが、近くに居るのにファイナルに行けないのがホント残念。半年遅れでDVDを観ても、臨場感は味わえない。

ファイナルには東北大から4作品。ここ数年、東北大からファイナルに残る作品がなく奮起を期待していた。今年は、昨日全作品を観て回った時、『記憶の器』以外の作品も含めて、例年にないパワーを感じた。上位作が未来にどんな発展をもたらすか楽しみ。逆に、ここで入賞しただけで満足されたら残念。

初日に全作品を観て、一番心に響いたのが『記憶の器』だった。審査員ではなく、仮想クライアントの方を向いて、真摯に取り組む姿勢を感じた。ポートフォリオを読み直しに3回も同じ場所に戻ったのは初めて。SDLで残念なのは、他の展覧会のために、会期途中で搬出されてしまう作品が多いこと。しょうがないけど。

3月9日
今日は6Fから。初日に観ていなかった「技つなぐ森」のポートフォリオは良くできている。
残念ながら、他の展覧会のため早期搬出された作品が例年よりも多い気がする。

前回も気になった300「建築の子」をみる。

今年はrenovationを扱った作品が少ないかな?

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287「解かれる面、紡がれる線」;空気の動きを感じられて心地よい建物。

282の模型は、何処に行ったんだろう? もう一回見たかったんだけど。「彩りの空間」

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097「Aquarius edge」;上手に雨水をコントロールする試み。治水、親水。

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ゆっくりポートフォリオを読んで初めて、意図や思いが伝わってくる作品も多い。この「不在のポートレート」もそうだった。

建築模型を観ていて、自分自身の好みの変化も感じる。昨年は、建物を裏返すような(?)模型や共用空間が、観ていて楽しかったけど、今年ナゼか惹かれない。
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一年前の私だったら、この397「ゆれる町家」を相当気に入ったと思う。今年の私も、この作品は好きなんだけど、入り込めない感じ。 大震災を経験してから、建築に対して、空間のあり方や風通しの良さに加えて、構造体としての堅牢性・安心感も求めてしまっているのかなあ。

004「Cross Bridge」;パネル右の『都市におかれる建築の箱』の意味が、何度みても分からない。ポートフォリオを観るのは今日で3回目なのだが。

今年のSDLは、ファイナルが月曜で観に行けなかったけど、慌ただしさが軽減されたという点では良かった。例年だと「早朝から萩ホールに並び、その後smtで展示を駆け足で見て、午後からファイナル」と忙しかった。今年は作品を観た後に、ゆっくりと余韻に浸ることができた。

SDL2011の感想 http://spcflght.exblog.jp/15016305/

最後に、実行委員長の熊坂くん、お疲れ様!
SDL2013も楽しみにしています。

*SDLの楽しみのひとつ。梱包日本一決定戦。
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# by bostonmarathon | 2012-03-11 23:00 | アート & 建築