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『オアシス21』;現地を訪れて分かったこと

建築雑誌に載っている建築物は、設計段階のパースであったり、(ヒトが写っていない)完成直後の姿のことが多い。しかし、(特に公共建築の場合)本来の目的を考えれば、建築物は、ヒトに利用されることによって、命を吹き込まれると思う。今回、今までなかなか昼間に訪れることができなかった建物を、利用されている時間帯に訪問でき、実際の空気・空間を感じることができて満足。それに加えて、雑誌やWebの建築写真を観ているだけでは構造を勘違いすることがあることが分かり、現地を訪れることの重要性を再認識した。
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上記写真の『オアシス21』は、名古屋市の繁華街に2002年にオープンした「公園やバスターミナルなどの公共施設と商業施設との複合施設」である。私自身この10年間で5~6回、学会・研究会などのため名古屋を訪れているのだが、いつも、仕事を終えてから夜にランニングがてら街を散策するので、様々な建築物に会えるのは、どうしても21時~1時と遅い時間帯になってしまっていた。昨年2013年4月に名古屋へ行った際には、金山からランニングがてら『豊田講堂』@名古屋大学 東山キャンパスへ行った後に、ワクワクしながら昼間の『オアシス21』に立ち寄る予定であったが、爆弾低気圧による暴風雨のため、『豊田講堂』訪問中にズブ濡れになり身体も冷えたため、オアシス21には寄らずにホテルへ戻った。

今回18時過ぎに名古屋に着いて、19時からの研究会までの間、少しだけ時間ができたので、急遽『オアシス21』へ向かった。初めて、日中の営業時間帯に訪問したが、立体的に交差する複数の導線がスムーズに交わる様子に好感を持った。水を張った大屋根にも初めて上ることができた。
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一方で、意外だったのは、その立体構造だった。図面を見たことも無く、夜間に訪れただけでは、バス停がHarvard Sq.(Cambridge, MA)のように地下にある(図A)のかと思っていたのだが、今日現地を歩いてみて、図Bのような構造であることを知った。緑化された人工地盤がスロープになっていて、あたかもバスプールが完全な地下にあるような印象を与えていたのだった。
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地下商店街にも、そこに集う人にも活気があり、『オアシス21』が名古屋の街の一部になっていると感じた。

(時にはガッカリすることもあるけれど)、予想外の発見や心地良い体験をできることも多いので、未踏の建築物や空間を体験するのは止められない。
遠方から仙台へいらした方の中には、既に仙台の景色の一部になっている『せんだいメディアテーク』を初めて体感して、私が名古屋で感じたように、予想外の感想を持ち帰るヒトもいるのかもかもしれない。

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by bostonmarathon | 2014-05-25 23:55