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本日の展覧会「メタボリズムの未来都市展」

森美術館で開催中の「メタボリズムの未来都市展」と今回のシンポジウムは、
わざわざ仙台から行った甲斐があった。
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シンポジウムの前に、サッと展示を1回観てきた。専門家じゃないので図面をちゃんとは読めないが、模型が多数あり楽しい。環境に対応しながら変化する「メタボリズム」という建築運動は、生命科学を扱っているヒトにとっては馴染みやすい、と思う。

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シンポジウム会場。青いシャツは、レム・コールハース。
13:30-15:30 第1回シンポジウム『メタボリストが語るメタボリズム』
 菊竹清訓さんら 80歳を超えるメタボリストらスピーカーの生の声に感謝。
 その黎明期の熱気を感じた。
16:30-18:30 第2回シンポジウム『メタボリズムという政治』
 八束さんと東さんの対話が噛み合わない。磯崎新さんが登場し、話の内容の不十分さに
 苦言を呈する。

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屋外には、中銀カプセルタワーのカプセルが展示してあった。大きさを実感。

シンポジウム終了後、オーディオガイドも借りて「メタボリズムの未来都市展」を
2回目の鑑賞。ゆっくり2時間。シンポジウムを聞いた後で観たら、1回目よりも、
展示に当時の躍動感・生命感を感じた。
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メタボリストの生の声を聞けてホント良かった。多くのケンチク学生に、この空気を感じさせたかった。本職ではない私がわざわざ仙台から来た甲斐があった実りあるシンポジウムであった(少なくとも私にとっては)。メタボリスト達の年齢を考えれば、恐らく最後の機会(黒川紀章さんは既に4年前に他界)。

ところで、帰仙して、妻に「メタボリズム展に行ってきた」と言ったら、案の定、
「メタボ?」という反応。 Metabolismは『新陳代謝』の意味。
建築の『メタボリズム』は「環境変化に応じて新陳代謝がうまくいく状態」を指すのに対し、
医学の『メタボ(メタボリック症候群)』は「新陳代謝がうまくいっていない状態」を指しており、
まったく逆の意味。

(2012年1月追記)
2011年12月26日に菊竹清訓さんが逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。

by bostonmarathon | 2011-09-18 22:00 | アート & 建築

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